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  • 朝野裕一

何気ない運動を見直してみよう4:(続)太ももの持ち上げ

とっても簡単な運動なのに正確にお話ししようとするとややこしく

なってしまう。

シンプルに説明できないとその事象なりをきちんと理解していないこと

になってしまうので、昨日の続きを

1.

太ももを上に上げるということは

股関節を曲げるということ

2.

股関節を曲げるには、その土台の

骨盤が固定されているということ

3.

骨盤が固定されているということは

固定するための筋肉が働いているということ。

4.

太もも=大腿骨と骨盤が一体化されていると、

骨盤を動かすことで太ももも一緒に動く(代償運動がある)ということ

ですね。

それぞれを検証してみましょう。

まずは1.

これは昨日書いた通りです。

働く筋肉は主に二種類。

腸腰筋(腸骨筋と大腰筋)と

大腿直筋。

いずれの筋肉も

大腿骨と骨盤の間を走る筋肉群です

これが太ももを引っ張り上げるわけです。

ただしその時に骨盤、が固定されていなければならない、2.の話です

ここで固定筋の働きについてもう少し説明しましょう。

今模式的に、筋肉は二つの点をつなぐバネと考えてください。

そうすると筋肉が収縮するとどうなるでしょうか?

固定されていないとすると上図左のように両方がお互いに

近づいていきます。

では一方を固定してみましょう。

上図右のように固定されていない先端が固定された方へ動きます。

太ももの骨(大腿骨)が身体に近づいて持ち上がる時には、一方の筋肉

の付着部である骨盤側が固定されていなければならないわけです。

そして固定する筋群として服直筋(いわゆる腹筋)などがあります。

腸腰筋(大腰筋と腸骨筋からなります)が収縮すると、骨盤と腰椎が

反り返ろうとします(骨盤の前傾)

一方腹直筋が働くと骨盤は後ろに傾こうとします(骨盤の後傾)。

つまり腸腰筋と腹直筋が拮抗して働くことで、結果として骨盤は固定

されることになります。

それで初めて、

太ももだけが上に上がってきます。

すなわち、

もも上げの運動は腹筋を働かす運動にもなっているということ。

それを少し不安定なところで行えば

例えば大きなボールの上で、

よく見ますよねこの光景。

このバランスボールの上でもも上げをすると、より不安定な中での運動

なので、身体を安定させるために腹直筋を含む体幹筋群の働きがより

必要になってきます。

これが、体幹筋のトレーニングになるということです。

そして最後の4.

もし腸腰筋などがある程度働いて、

太ももと骨盤が一体化されているとすると、

今度は、

骨盤を動かせば太もももついてくる

股関節単独の屈曲運動であるはずのもも上げを、骨盤の動きで代償する

ケースをよく見かけます。

今日もややこしい話になっちゃいましたね。

もう一回明日、

具体的にどうする?といった話も含めて続きを書きたいと思います。

お付き合いください。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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